僕が
「文章を書く上で、1番大事な事は何ですか?」
と聞かれたのなら、こう答える。
『ストーリーで話す事だよ』 と。
例えば、
日本は、教育課程において、従順に働いてくれるロボットを製造しようとしている。
文句も言わず、会社の為に働いてくれるロボットが居れば、何事も起きずに平和に過ぎていくからね。
だから、今すぐ固定概念を破壊しないといけない。
敷かれたレールを疑い、自分の可能性を探さないといけないんだ。
と、言われたところで、なんとなく言ってる意味はわかるけど、そこまでピンと来ないだろう。
これを、こう伝える。
サーカスの像という話がある。
男の子は、像によるサーカスのショーを楽しんだ。
あんな大きい身体の像が、こんなに動き回って、凄い。感動した。
男の子は、サーカスが終わり、舞台裏に行ってみた。
すると、あんなに大きな像が、足首に鎖を繋がれて、じっとしている。
男の子は、問いかけた。
「なんであんな大きな像が、サーカスが終わると小さな鎖に繋がれているの?」
男の子の疑問に、周りの大人は誰も答えられない。
ところがある日、とある賢者が教えてくれる。
「サーカスの像は、小さい頃からずっと鎖に繋がれてきたから逃げないんだ。
生まれてすぐに、鎖に繋がれて、どこに行こうにもその移動距離は鎖の長さ。
やがて像は諦めた。いや、そう思い込んだんだ。僕は、ここまでしか動けないんだ。と。」
その話を聞いて、男の子は気が付いた。
サーカスで見た力強い大きな像が、どうして鎖に繋がれたままでいるのか。
それは、自分で決めつけてしまったんだ。と。
もう、自分は自由になれないと。どうせ動けない。
そんな昔の記憶を引きずって、今の自分の力を試そうともしないんだ。
こう話されるとどうだろうか。
人間が持つ、固定概念、先入観がいかに足枷になっているか、ぐっと伝わってくるはずだ。
これが、ストーリーで話す効果だ。
人は説明されても、ピンと来ない。
説得されようとすると、意識的に反発する。
だから、物語で聞かせる。
物語から、自分で気付かせるのだ。
この手法は、僕や、あなたが幼少期から、身に持って体験している。
それは、絵本だ。
絵本は、一見ファンタジーな物語であるが、その裏の意図は「幼児教育」にある。
例えば、
ウサギとカメの話。
これは、決して才能のない人間でも、カメのようにコツコツやっていけば、才能あるウサギをも越えられる。
というメッセージを暗示している。
オオカミ少年もそうだ。
嘘を付いていると、いつか周りに信用されない人間になってしまう。
というメッセージを、このオオカミ少年の物語から伝えようとしているんだ。
「嘘つくのは良くないんだぞ。いつか嘘ばっか付いていると周りに信用されない人間になってしまうぞ」
と、直接的に言ったところで、それはただの正論に過ぎず、
「んなことわかってるよ」
と反発されてしまう。
しかし、物語としてこれを暗示させられると、
それはさも自分で考えたメッセージかのように思えて、スッと納得してしまう。
ストーリーは、共感を呼び、印象に残る。
この法則を、僕たちは積極的に使っていく必要がある。
別にプロの作家のように、物語を考える必要はない。
メルマガでも、セールスレターでも、動画でも、伝えたいメッセージを、
自分の体験談
友人の体験談
として、話していけばよい。
その際のコツを上げると、
カギカッコ形式で書く事。
つまり、「」である。
会話文で書くのだ。
例えば、ダイエット塾を運営していきたいのであれば、
「ごめん、好きな人居るから...」
僕は砕け散った。
「やっぱり、こんな太ってる俺なんて、男として見られてないよな...」
この時ほど、自分が情けなく思えた事はない。
絶対に、見返したかった。
あの子にも、あいつにも。
「今度こそ、俺は本気で痩せる。もうこんな思いはしたくない。これが人生で最後のダイエットだ」
そう決意して、僕は30万円するダイエットコンサルに申し込んだのが、人生のターニングポイントでした。
このような感じで、自分の体験談に、会話文を付ける。
会話文を、人は無視できない。
反射的に、見入ってしまう魔力がある。
「僕は30万円もするダイエットコンサルに入って、今の人生を手に入れました。
あなたも人生変えたいなら、今すぐ入るべきですよ!」
と言われたところで、いやいやいやと、反発してしまうよね。
そこに、何故、ダイエットコンサルに入るべきなのかを、
自分の物語を通じて、伝えていく。
顧客が、自分の頭で、「人生変えるには環境に投資するしかないんだな」
と浮かび上がってくるように、暗示していく。
これが、ストーリーで伝えるという事だ。
これさえマスターすれば、顧客の心は掴める。
これだけでも、商売出来ると言ってよい。他のテクニックなんて要らない。
だから、「文章を書く上で1番大事な事は?」と聞かれたら、
『ストーリー』
これに尽きる。